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第9回マザシを経て - 出場の経緯とか練習/本番で思ったこと

こんにちは。いつも見ていただきありがとうございます。

 

12月4日と5日のエスコート/マザーシップタイトルRTAリレー、お疲れ様でした。

運営・走者・視聴者みなさんがいて成り立つものだと思うので全部に感謝してます。ありがとうございました。

 

で、わざわざこんな記事を書いてるのは、実際に出場してみて(もっといえば今年1年配信をやってみて)思ったことを、次にRTA配信を始めてこういう企画に出てきてくれる人につなげられればと思ったからです。特にオデッセイ勢。

まだ練習中だけどRTA走ってみたいとか、走ってるけど配信はこれからとか、絶賛配信中だけどイベント出るの怖いとか、そういう人に読んでもらいたいです。

 

ざっくりいえば「怖いけど応募してみた話」、「必死こいて練習した話」です。

 

ここより上はここより下を書いた後に追記していて、ここから先「ですます」が外れるのが変な感じですが、どうぞ読んでください。

 

※ちょこちょこ5桁の数字が出てきますが、RTAのタイムを簡略化したものです。たとえば1時間3分27秒のことを10327と表記することがあります。

 

【マザシ出場の経緯】

2021年9月26日、第9回マリオマザーシップタイトルRTAリレー(以下マザシ)のエントリー受付が開始された。開催は12月5日。


応募時点での自分のオデッセイAny%の自己ベストは1時間7分22秒。
世界記録は57分台、1時間切りは日本に2人、現在も活動している中でおそらく最も速いタイムが1時間1分台。

もちろん自分ももっと詰めるつもりではいたが、自己ベストで1時間7分台なので、一発通しとなると本番はもう少し遅い記録が出るもの。

のんきにマリオギャラクシー初見プレイ配信をしていた当時の自分には、胸を張って出場する自信がイマイチなかった。


猛者たちが応募してくると踏んでいた中、この段階でマザシに応募した自分を褒めてあげたい。
実は、そんな自信のないタイムでも応募したのには理由があった。

 


現在スーパーマリオオデッセイのAny%を記録狙いで走っている人は、日本にはほんの数人しかいない、と思う人がいるかもしれない。


実際、YouTubeで検索して日付順に確認してみても、自分と冥王の配信アーカイブばかりヒットする。
Twitterのタグ「#スーパーマリオオデッセイ」を見てみても、多少RTAの技を練習してはみたが走るには至っていない、という人がちらほらいた程度。
探してもなかなか見当たらないし、実際それほど人気というわけではないのかな、と自分も思っていた。

 

しかし、RTA配信をしていると案外RTAの知識を持った人が見に来て、アプローチ(移動の仕方のこと)やリカバリ(ミスしたときの立て直し方)などを教えてくれた。

SRC(RTAのランキングサイト)に提出してはいないが記録を持っている人、配信・録画環境はないが走ったことがある人、まだまだ練習中の人がそこそこいることを実感した。

過去に自分がアップした解説動画を見て挑戦してくれているノコノコレーサーも何人かいる(ありがとう)。実はオデッセイは今アツいのかもしれない。
とはいえ他の作品に比べればまだまだ少ないが。発売してからそんなに経ってないのもあると思うけど

 

しかし、マザシのオデッセイ枠はなかなか埋まらない。
(最初は自分も様子を見て応募していなかったわけだが)
意外と走者はいるのになぜ埋まらないのか。

ある走者は「上位勢でもない自分が出場していいのか」と考えていた。

 

確かにマザシはリレー形式で、チームの合計タイムを競うし順位も決まる。そのうえ今回オデッセイはアンカーであり、実力者も出場するとなるとプレッシャーを感じるところ。

加えて、応募期間当時のオデッセイAny%には、105~107あたりに記録の壁のようなものがあったように思う。
どんなタイムから自信を持てるのか、という基準は人それぞれではあるが、他チームとほんの数分程度の差に収まれる程度の実力がなければ、進んで応募しようという気にはなれなかったのかもしれない。

とりあえず110目標、という走者が多かった一方で、応募当時も走っていてこの107あたりの壁を越えていて、なおかつ配信環境が整っている走者はそう多くはなかった。

 

だからこそ、当時10722の自分は応募することにした。

 

本来、(比較的)初心者が出場しても全然いい場所のはずだと思ったし、それを示したかったからだ。
101や102の走者が参加してくる中で107の自分が応募することが、他の「まだまだこれから」勢にとって参加しやすくなるきっかけになれば、と思った。超ビビってはいたが。
というか、他の作品に比べてオデッセイは平均タイムがものすごく速いように感じる。ある意味、もっと緩くていいと思う。

 

結果的に本番当日までに1時間3分台にまで縮めて挑むことになったから、「みんなが出場しやすいように」という本来の目的が達成できたかは正直微妙なところだが…

ただ、「何分差があろうが出てみたいならガンガン出りゃいい」という気持ちがあったことをわかってもらえればと思う。タイムどうこうよりも自分が楽しめるか、見る人を楽しませられるかが大事だと思う。

 

ここからは、そんな自信のないタイムで応募してから本番までどう過ごしていたかの話。

 

【本番まで必死の練習】

それから先は必死で練習した。
出場すると決めた以上は、できる限り練習して挑戦したかった。

 

それまでの練習がいかにダラダラしたものだったか、今でこそわかる。
応募したころは、細かい移動について「ここはこうしよう」とか決めず、大技だけ練習して他はいい感じにつなげばいいや、という緩い気持ちで走っていた。
結果、大技が決まればそれなりのタイムが出る、というだけのRTAをしていた。

 

応募したのが10月1日、その後何度か刻んでいるが、10月13日には1時間5分17秒に更新した。これは正直その時点で出せそうなタイムではあったので、特別何か練習して変化があって出た記録というわけではない。

この頃の配信アーカイブを見直すと、Pluto+さんと何度か並走していた。刺激を受けて、ひとつひとつの動作に集中することを意識するようになっていた気がする。
結果として、大きなミスや壁にぶつかって生まれる硬直時間などが減ったように感じる。


並走しているうちに「ハンデ込みでいいからちゃんと勝ちたい」という気持ちも強くなり、自分の走りとPluto+さんの走りを見比べたりもした。

森の壁抜けなど、自分にはできない技があってタイムに差が出るのは当然だが、それ以前に平地(特に大技というわけでもない場所)の移動のスムーズさが段違いであることを実感した。

 

RTAの記録を詰めるというのは何も大技を確実に決められるようになることだけではない。
それ自体はわかっていたつもりだったが、これまで練習してきてやっと実感できた。
たいして難しくない適当な動き方でだらだら続けていたって、いつまで経ってもいい記録など出るわけがないのだ。

 

それ以降、ちょっとした移動についても自分より速い人の走り方を参考にして走り方を変えながら、ワンステ練習(ステージごとの通し練習)を頻繁にやるようになった。

もちろん、安定を取るのであれば身の丈に合ったアプローチで走るのがいいのはそりゃそうなのだが、もともとノコノコレースである程度ブイブイいわしていた自分が、難しいアプローチを練習してできないわけがない、と思うことにした。
そして、今ですらその伸びしろはめちゃくちゃあると思っている。

 

マザシまでに詰められるだけ詰めること、そしてオデッセイAny%配信を始めたころからの目標である105切りを目指して、今の自分に縮められるところを探した。

なかでも大幅に短縮できたのは、なかなか通しでたどり着けない都市の国、料理の国、クッパの国だと思う。
前半がよくできて後半に差し掛かったとしても、ステージを通して走る機会が少なすぎて結局それほど成長しなかったところを、ワンステ練習で大幅に縮めた。

 

また、Discordのノコノコレース鯖では定期的に並走会が開かれるようになった。
リセットなしで一発通しをやる機会も増え、互いに「ここはこうすれば速い/簡単」という知識を交換することもあった。
自分は並走にはなんやかんや参加できないことが多かったが。

 

ワンステ練習と通し練習の繰り返しを経て、10月13日の10517の時点でのSoB(Sum of Bestの略、区間ベストの合計のこと。理想の走りをすれば出るであろうタイム)10340だったのに対し、12月5日マザシ本番での区間ベスト更新も含めた最終的なSoBは10136となった。細かいところで、合わせれば2分速くなる走り方を覚えたことになる。


自分はもともとノコノコレース勢で、フレーム単位でタイムを競うような世界にいたから、不安定な技も「決まれば速い」といえばそうかもしれない。

マザシ本番中、メカブルード戦で解説のごりゅやくん(オデッセイAny%が日本一うまい)から基礎動作を褒めてもらったときは、走りながら顔面がニヤニヤであふれていた。オフラインイベントじゃなくてよかったと心の底から思った。

しかし、ノコレは1本が極端に短い時間であること、その短い走りを即刻リトライしまくれることを考えると、RTAとは難しさがまったく異なる。

基礎がある分、成長は速くて当然(だしそれにしては遅いのかもしれない)だが、安定感という別ベクトルの難しさがあって、参考になる先駆者のアプローチを試すことと、それを通しで成功させるために何度も(最低限ワンステ)通しで練習することが重要だということが、身に染みてわかった。

 

【本番走ってみて】


以上のような背景があって、最終的に自己ベストを1時間3分27秒(11月23日に更新)まで縮めて本番を走るに至った。
マザシ本番でのタイムは1時間5分41秒と決して満足のいく結果ではなかったが、自身初のイベントでの一発通しだったので、まあこんなもんなのかな、という感じだった。
緊張の中で走ることの難しさも知れたし、マザシがあったから自己ベストもこんなに短縮できた。

 

6作品リレーのアンカーで、走る前からある程度の順位がわかっていたことや、今回のオデッセイ担当4人のタイム差が他の作品に比べめちゃくちゃ詰まっていたということもあり、最後までだれが勝つかわからないという緊張感は今回はさほど、というのが本音ではある。

しかし、それでもいつもより多くの人の目に触れる中で、満足のいく走りがしたい、盛り上げたいという気持ちはあり、なんやかんや言っても結構緊張した。そしてめちゃくちゃ楽しかった。

 

あともう一点、今回経験したことで話したいことがある。普段の配信とイベントとで違う点について。不安材料の一つだろうと思うので。

今回はリレーだったので、出走するタイミングのことで少し緊張したくらいで、他のやることについては普段と変わらなかった。

念のため本部ミラー配信と前の走者の配信を開いておき、Discordのチーム専用チャットで前の走者の完走報告を待つ。

オデッセイ勢はサマータイムバグの下準備があるので、多少ラグもあるであろう配信画面を見てスタートの判断をしていると実時間合計に影響が出やすい。
DSSを使う人ともなると最初の待ち時間が長くなるから、前の走者がどこに差し掛かったらスタートしよう、というのを決めておくといいと思った。
ちなみに自分はDSSを使わないし、多少のズレは大丈夫と認識していたので、完走報告を聞いてからサマータイムのための10秒をしっかりと待った。

 

また、本部ミラー配信を開いていると、ミラーで自分の声が拾われているタイミングにも自分で気づける。
というのも、同時に複数の走者が走っているときは、本部ミラーでは全員の配信の音を拾っているわけではなく、順に誰の配信の音を流すかが変わっていく感じだった。自分の枠で話していることが、そのままミラーで流れているときとそうでないときがあるということ。

 

走りながらだと考えている暇もないかもしれないが、音声が自分に回ってきている間は、走っている作品の難所や見どころを知らずに見ている人にも伝わるよう、どこがどう難しいのか解説するといいかもしれない。

ただし、解説の人がいてくれることもあるし、今回自分は単純に少し喋りすぎたかなと反省している。
いい意味で拾ってもらえてたこともあったのでまあよしとしたい。してください。

もちろん、マイクなしで出ても全然いいと思う。

 

ということで、RTAイベント参加レポ(?)でした。

あとこれは超個人的なんだけども、kakikukeko1998さん(同チーム、五十音仲間)とユートさん(SMSのすごい人)とちょこっとですが通話でお話できたのすっごい嬉しかった。ありがとうございました。

今後もイベントには参加してみたいし、これから伸びてくるオデッセイ勢がもっと気軽に大会に出られるように、前段階になるような小規模なイベントを自分も開いてみたいと思う。

 

今は正直多忙なのもあるし、もう少しみんなの配信環境が整ってきたら、ということにしたい。こいつ結局やらねーだろとか言わないで;;

 

次は何やりましょうかねえ…64?SMS?3DW?フュ?それともオデ?

 

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